昭和22年11月16日、敗戦後のどたばたに乗じて公布された「当用漢字表」は、 漢字の使用を僅か1850字に制限するという理不尽なものでした。 この漢字制限の本当の目的は将来的に漢字全廃を目指すことであり、 1850字という数字には何ら合理的な根拠はありませんでした。 この不合理極まりない漢字制限が日本語に与えた弊害は甚だしいものとなりました。