Backup of Flash/SWF/spec/Basic_Data_Types(No. 4)

Basic Data Types

SWF ファイルフォーマットは x-y 座標を(通常、twip と呼ばれる)整数で保存する。
SWF ファイルフォーマットの twip は論理 pixel の 1/20 である。
論理 pixel はスクリーン上で(訳注: 拡大縮小せずに)100% スケールで再生したときの pixel である。例えば、800 twips x 400 twips の長方形は、40 x 20 の論理 pixel にレンダリングされる。
少数点以下の pixel サイズはアンチエイリアシングで近似される。790x390 twips ( 39.5 x 19.5 pixels) は少しぼやけたエッジで表される。
twips はサイズと精度の良い折衷案である。これによって、極小な座標を処理している間も、ズーミングやオブジェクトの正確な配置に際して、sub-pixel(訳注: 1 pixel 以下)に対する正確さがもたらされる。
SWF ファイルフォーマットの座標は、伝統的なグラフィックの座標軸を持つ。
- x は水平方向に、左の最小値から右の最大値まで続く。
- y は垂直方向で、上の最小値から下の最大値に続く。

SWF ファイルフォーマットは 8-bit, 16-bit, 32bit, 64-bite, signed, unsigned の整数型を使う
全ての整数値は SWF ファイルに little-endian の byte order で格納される。
- 最小位 bit (LSB)が初めに格納され、最上位 bit (MSB)が最後に格納される。この方式は Intel x86 アーキテクチャと同じ。
SWF ファイルフォーマットのバイト中の bit order は big-endian である。
- 最上位 bit (MSB)が初めに格納され、最小位 bit (LSB)が最後に格納される。
例)
- 32-bit 値 0x456e7120 は 20 71 6e 45 として格納される。
- 16 bit 値 0xe712 は 12 e7 として格納される。
全ての整数型は byte-aligned (訳注: bit-packing 等で byte 境界を跨がないように、byte の頭に揃えて保存する事) されなければならない。
- すなわち、整数値の最初の bit は、SWF ファイルの byte の最初の bit に保存しなければならない。
符号あり整数(Signed integers) は伝統的な 2 の補数の bit パターンで表現される。
いまどきのプラットフォームで表現される符号あり整数、そのものである。
２の補数のシステムでは、負の数は最初の bit が 1 であり、0 や正の数は最初の bit が 0 である。
負の値 -n は正の値 n-1 のビットを反転したものとして表現される。

整数型

SWF ファイルフォーマットは 32-bit と 16-bit の２つの固定小数点数(fixed-point numbers)の型をサポートしている。
32-bit 固定小数点数は 16.16 である。
すなわち、上位 16 bits が小数点の前の数を表わし、下位 16 bits が小数点の後の数を表わす。
FIXED 値は SWF ファイルに 32-bit 整数のように格納され(little-endian byte order が使われる)、byte aligned でなければならない。
例)
- 実数の 7.5 は以下のと同じ: 0x0007.8000.
- この値は SWF ファイルに以下のように保存される: 00 80 07 00.
SWF 8 とそれ以降では、16-bit 8.8 符号つき、固定小数点数をサポートしている。
上位 8 bits は小数点の前の数を表わし、下位 8 bits は小数点の後の数を表わす。
FIXED8 値は SWF ファイルに 16-bit 整数のように格納され(little-endian byte order が使われる)、byte aligned でなければならない。
固定小数型
型コメント
FIXED 32-bit 16.16 fixed-point number
FIXED8 16-bit 8.8 fixed-point number