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  • 「TSMC熊本進出」のあまり語られない本当の理由
    • https://toyokeizai.net/articles/-/720724

      車載半導体不足で潮目が変わる

      TSMCもソニーももちろん他のサプライヤーも最大顧客アップルの要求を満たすために、それこそ馬車馬のように走り続けるしかないのである。要求を満たせなくなった場合、ジャパンディスプレイ(JDI)のようにシビアな判断が待っており、その厳しさからサプライヤー企業の中からは「毒まんじゅう」になぞらえ「毒リンゴ」と揶揄する声もあるほどだ。

      毒リンゴを食べたウェーハ姫のハッピーストーリーは果たして描けるだろうか。

  • 「TSMC熊本進出」を台湾有事ばかりで語る人たちへ 〜 TSMC海外進出は経済合理性が主因と理解すべし
    • https://toyokeizai.net/articles/-/736990

      これらの一連の海外進出の動きを見て、TSMCの脱「台湾集中」と報じるメディアもある。だが、実態を見ると最先端製品向けは台湾中心で、同国内で投資し続ける姿勢に変化はない。2028

      メディア上で「もし某国がTSMCの半導体工場をゲットしたら」などの言説を見ることがあるが、半導体工場の実態を反映していないため、苦笑するしかない。結論から言えば、本当の意味で友好的に工場移管が行われない限り、TSMCの工場を奪取しても継続した半導体製造は不可能である。以下はその理由である。

      • 工場運営可能な人数が集まるか
      • 先端材料や保守部品が入手できなくなる
      • 事前にシャットダウンされた工場のホスト/製造実行システム(MES: Manufacturing Execution System)を再稼働させることは困難だろう。また、半導体ウェーハを各製造装置に搬送する自動搬送システム(AMHS:Automated Material Handling Systems)も同様に再稼働できない。
      • 複雑なEUV露光装置の分解・運搬・立上げはASMLからのサポートを得られなければ困難

アメリカ軍が某国に奪われるくらいならTSMCを爆撃するという極めて極端なシナリオも報道されていたようだが、半導体工場の運用システムを本当に理解していればそのようなシナリオ検討に意味がないこともわかるだろう。


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Last-modified: Tue, 27 Feb 2024 18:44:00 JST (72d)