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中央新幹線

ルート

今回の予想はここまでとした。作業を通じて筆者が痛感したのは、ルートの選定に自由度が意外と少なく、大方が地形によって必然的に決まってしまった点だ。そもそも机上の空論にすぎないので様々なケースを想定してみたりもしたが、物理的な制約を考慮しようとしたとたん、合理的な解決が難しくなった。

鉄道は高速性を追求するほど、路線を曲げにくくなり、勾配も緩くする必要がある。山岳地帯の新線計画では、特にそれが顕著になる。リニア新幹線は、勾配には強いとされているものの、曲率半径はこれまでの新幹線より大きくするようだ。

それにしても、立場上そう発言せざるをえなかったのではあろうが、諏訪市の商工会議会頭は自分らのわがままを通せば東京・名古屋間の所要時間が17.5%長くなるというのに 「時間差もわずか7分ではないか」 と田舎者丸出しの負け惜しみを言い、

諏訪市長は6,000億円にのぼる建設費の差額について 「ずいぶん小さい。ほとんど変わらないじゃないか」 と言う。 いやぁ、負担できない金額となると、言うことも太っ腹だね。

渇水問題

JR東海の金子慎社長は17日、名古屋市で開いた定例記者会見で、リニア中央新幹線南アルプストンネル工事に伴い大井川の下流域で地下水などに影響が出た場合、補償に必要な因果関係の立証を住民側に求める方針を示したことで静岡県側から批判されていることについて「証拠をそろえて持ってこいと求める訳ではない。何が起きたのか(当事者に)実情を伺い対応する」と釈明。対話で解決する意向を示した。

当初、JR東海は、開発現場である静岡市から離れた自治体への説明を実施しておらず、環境影響評価準備書も送付していなかった。生活用水という、住民の命に関わる問題をあまりにも軽視しているといわざるを得ない。地場産業でもある茶産業にもマイナスの影響を及ぼすことになれば、地域経済の破壊にもつながりかねない。

また大井川流域における複数の自治体でも、JR東海からの説明を受けていないことを問題視し、静岡県や静岡市を通じて、環境保全対策の要望書を提出している。JR東海は一部の水を戻すことを表明しているが、静岡市によれば、計算方法が間違っているなどかなりずさんな計画であり、今後とも引き続き監視していく必要があるとしている。


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Last-modified: Fri, 14 Jun 2019 22:34:53 JST (1775d)